札幌市南区で行った警察署からの出棺
2022/12/01
市民火葬協会では自宅葬や家族葬などの遺族がたくさん集まるような葬儀で、数多くのご依頼を頂いてきました。ですがその中には遺族のいない、警察署に安置されているご遺体の葬儀を行った経験も多くございます。今回ご紹介させて頂く事例もその一つといえますが、家族がおらずさらに故人が生活保護を受けていたというケースで、当社がどのような対応をしたのか少しご説明させて頂きます。
最初に電話がかかってきたのは故人様の生活保護を担当されているN様(仮名)という方からで、こんな内容のご依頼でした。
「私は南区役所の生活保護課で務めているNと申します。この度、わたくしの担当している佐々木様という方が孤独死され、警察署から連絡が入りました。警察署の人も御社のことはよく知っているそうでこちらにおかけさせて頂いた次第です。」
というような内容でした。当社は亡くなった方のお名前などの情報をお聞きし、南警察署へ確認の電話をし、担当刑事のY様(仮名)に故人様をお引取りに向かう日にちやご遺体の詳細などを打ち合わせしました。Y様のお話によると、佐々木様は約1か月ほど前にご自宅で孤独死されておりかなり腐敗も進んでいたため、警察の方で親族を調べるときにはDNA鑑定が必要になったそうです。ですがその結果、親族が見つからないとの事で、身寄りのいないご遺体として生活保護担当のN様にたどり着いたとの事でした。当社とY様で電話での打ち合わせの末、当社は翌日死体検案書(病院などでは死亡診断書)を受け取りに南警察署に行くことになり、ご遺体の引取りは3日後になりました。
そして翌日、当社は無事に死体検案書の受け取りを済ませ、札幌市南区役所の戸籍係にて火葬許可証の発行手続きに向かいました。その日は役所に多くの葬儀社が詰めかけ待ち時間は1時間ほどかかりました。火葬許可証を受け取ってからは、2階の生活保護課に向かい、佐々木様の担当のN様と合流します。当社が持つ生活保護葬専用の申請書と死体検案書のコピーを持っていき葬祭扶助の手続きを行う為です。これも無事終了し、後は2日後の出棺を待つだけとなりました。ちなみに、この葬祭扶助の手続きをする理由は葬儀費用を負担する方がいないため、市町村が負担してくれるよう申請をするためです。
佐々木様の出棺当日、我々は南警察署にて集合しました。お棺やお仏衣をご用意し、故人様が安らかに旅立てるよう準備を整えます。すぐさま担当刑事のY様と合流し、受付の上佐々木様をご納棺する作業に入りました。故人様の体の腐敗臭がやや出てきてはいましたが、お仏衣を施し、無事納棺をすることができました。
出棺が終わり、火葬場では当社スタッフがご収骨を行いました。葬儀が無事終了した旨をN様にご報告させて頂くと、深く感謝のお言葉を頂きました。
いかがでしたでしょうか?このように、故人様にご遺族様がおらず且つ生活保護受給者であるケースでは、葬儀社は今回のような動きを取る形になります。
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市民火葬協会
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