ご遺体搬送で必要な「詰め物」とは?処置の意味とその理由
2025/05/01
遺体搬送にともなう「詰め物」って何?必要なの?
ご家族や大切な方を失い、ご遺体を遠方まで搬送することになったとき、葬儀社から「詰め物が必要です」と説明を受けて戸惑った方もいらっしゃるかもしれません。
「詰め物」とは、搬送中のご遺体の状態をできるだけ安定させ、衛生面でも配慮するために必要な処置です。
この記事では、ご遺体搬送における詰め物の内容や、なぜ必要なのかを分かりやすく解説します。
詰め物とは?──ご遺体の体内に施す基本処置
「詰め物」とは、ご遺体の口・鼻・肛門・外陰部などの開口部に、綿やガーゼを詰める処置のことを指します。
この処置は、ご遺体を長距離搬送する際に欠かせないものです。主に以下の目的で行われます。
詰め物が必要な理由
1. 腐敗によるガスの発生を抑えるため
死後、体内では細菌による腐敗が進行し、内臓にガスがたまりやすくなります。そのままにしておくと腹部が膨らんだり、外に漏れ出したりする恐れがあります。詰め物をすることで、こうした事態を抑えることができます。
2. 体液の漏れを防止する
死後には体内の水分や体液が時間とともに排出されることがあります。これが棺の中や搬送車を汚す原因になるため、詰め物によってしっかりと塞ぐことで衛生状態を保ちます。
3. においの軽減
腐敗が進むと特有の臭気が発生するため、脱脂綿や防臭剤を染み込ませたガーゼを使い、においの発生を抑えます。これは搬送スタッフや受け入れ先の葬儀社にも配慮した重要なポイントです。
4. ご遺体の見た目を保つため
詰め物を行うことで、口元やお腹が変形したり、体液がにじみ出たりするのを防ぎ、ご遺体の見た目を整えた状態で搬送することが可能になります。これは最後のお別れの際、ご家族が落ち着いて見送れることにもつながります。
詰め物に使われるもの
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消毒済みの脱脂綿
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医療用ガーゼ
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防腐・防臭効果のある薬剤を染み込ませた綿
※処置は専門知識をもったスタッフが行い、衛生面と見た目の両方を考慮して丁寧に進められます。
長距離搬送では他の処置も必要になることも
詰め物は基本的な処置ですが、札幌から道外など長距離の搬送では次のような追加処置が必要になる場合があります。
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ドライアイス処置:体温の上昇を抑え腐敗を遅らせる
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ラップ処置:ご遺体全体を専用フィルムで密閉する
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エンバーミング:専用の防腐処理を施して長期保存が可能に
※これらは搬送の距離や期間、ご遺族の意向などによって選択されます。
まとめ|ご遺体の尊厳と安全な搬送のために
ご遺体搬送における「詰め物」は、見た目を整えるだけでなく、腐敗や漏れを防ぐための重要な処置です。見送る側、ご遺体をお迎えする側の双方にとって、衛生的で尊厳ある形で搬送を行うために欠かせません。
搬送方法によって必要な処置は異なりますので、葬儀社へ早めにご相談いただくことで、安心して送り出す準備を整えることができます。当社、市民火葬協会は専門知識を持ったスタッフがしっかりと処置いたしますので安心してお任せいただければと思います。また、道外・道内の搬送費用についてお困りの際はお気軽にお問い合わせください。




