数珠の意味と宗派ごとの持ち方

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数珠の意味と宗派ごとの持ち方

数珠の意味と宗派ごとの持ち方

2023/07/01

 

数珠(じゅず)は念珠(ねんじゅ)とも呼ばれ同じ物を指します。

数珠は仏教で念仏を唱える時にその回数を数えるために数珠の球を指で動かす為に用いた事が語源とされております。

念珠は数珠に思い・願い・祈りの念をこめた物という意味から念珠とよぶようになりました。

 

葬儀で数珠を持つ意味ですが、108個の玉から成り、それは人の108の煩悩を表すといわれています。

除夜の鐘が108回突かれるときに煩悩が払われるとするように、数珠を持ち祈ることで煩悩を消すことができるからです。

 

 

数珠は、どの宗派でも使える略式数珠と、宗派ごとに異なる本式数珠(本連数珠)に分けられます。

 

略式数珠は、ふくさなどに入れて持ち歩きます。(数珠単体を裸で持ち歩くことは避けます)
基本的に数珠は左手に持ち、人差し指と親指の間に掛けて持つのが一般的(親指以外の4指が輪の中に通るようにする)合掌を行う時は、両手を合わせて、8本の指を輪の中に通し、親指2本だけを輪の外に出す形で持つこともあります。

 

本式数珠の場合は宗派ごとに異なり代表的な宗派を以下に記します

 

禅宗(曹洞宗・臨済宗・黄檗宗)の数珠は、輪を二重にし、親指と人差し指の間に掛けます。
房は下に垂らすようにします。

「数珠を二重にする」というところ以外は、略式数珠と同じです。

 

浄土宗には2つの持ち方があり
1つは、輪を二重にして、親指と人差し指の間に掛ける方法で、房を下に垂らします(親指以外の4指を数珠の中に通す)禅宗と同じやり方です。

もう1つの持ち方は、両手を合わせて、親指にのみ、二重にした数珠を通し、手前側に房を垂らすようにします。

 

日蓮宗は、8の字にした長い数珠を広げた両手の中指に掛けて、合唱する形をとります。
日蓮宗の本式数珠は5つの房を持ちますが、2本の房は右手の外側に、3本の房は左手の外側に来るようにします。

 

真言宗は広げた両手の中指に数珠を掛けそのまま合唱をします。
真言宗の本式数珠は4つありますが、右に2つ、左に2つ下げるようにします。

 

天台宗は、左手の親指と人差し指の間に数珠を掛けます。房などは、手の甲側ではなく、手の平側に来ます。親玉は上に来ます。そのまま右手を合わせて合唱を行います。

 

浄土真宗は、本願寺派も大谷派も同じように、数珠を人差し指と親指に二重にして掛けるという形です。

本願寺派は房はに垂らしますが、真宗大谷派は房に繋がる親玉を上の方に持ってくるという違いがあります。

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