仏教の宗派とは？主な宗教の開祖や歴史

仏教は最初、ブッダによってインドで開かれ、そこから長い月日が経ち日本にも広まっていきました。仏教は13の宗派に分かれており、またそれぞれの分派も含めると56派にもなるとされています。

数多くの仏教宗派の中でも代表される「日本八宗」と呼ばれる8つの宗派があります。

・天台宗：今から1200年前に開宗され、開祖は最澄、教えはすべての人々が仏になることができるという「法華一乗」、仏の教えを「顕教（けんぎょう）」と「密教（みっきょう）」の2つに分類した「顕密二教」などがあります。

・真言宗：こちらも1200年前に開宗され、開祖は空海、教えは、仏と同じように行動して心を清く保つことで誰でもすぐに仏になれるという「即身成仏」が基本です。

・浄土宗：ちょうど850年前に開宗され、開祖は法然、教えは、阿弥陀如来の誓いを信じて「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで、極楽浄土に往生できると説いています。

・浄土真宗本願寺派：約700年前に開宗され、開祖は親鸞、「阿弥陀仏の本願を信じ、念仏を称えて仏となるという「他力本願」の教えがあります。

・真宗大谷派：約750年前に開宗され、こちらも親鸞が開祖、浄土宗の教えである「他力本願」がさらに強い「絶対他力」が教えで、念仏を唱えていなくても阿弥陀如来を信仰しているだけで成仏できるという教えです

・曹洞宗：800年前に開宗され、中国に広めた道元禅師と日本に広めた瑩山禅師の二人が開祖です。座禅を組むことが仏になるというのが教えです。

・臨済宗：こちらも800年前に開宗され、明庵栄西によって日本に伝えられ、その後江戸時代に白隠禅師によって確立しました。教えは、曹洞宗と同じ座禅で悟りを開き、知識ではなく、悟りを重んじています。

・日蓮宗：鎌倉時代に開宗され、日蓮聖人が開祖で、お釈迦様が説かれた法華経を拠り所にし、南無妙法蓮華経と唱えることが教えです。

宗教の違いによって教えは様々なので、お葬式の方法や様式も異なってきます。今一度ご自分がどの宗教に入っているのか、無宗教なのか知っておくのが大切ですね。