戒名は絶対に必要?意味や由来を紹介
2024/12/19
・戒名とは
仏弟子となった証として与えられる名前で、原則として菩提寺の住職から授かります。
戒名は故人に対して付けるものと解釈されることもありますが、本来は生前に与えられるものです。なお、与えられた戒名は、位牌や墓石に刻まれるだけでなく、お経を唱えてもらう際に読み上げられることもあります。
・戒名はなぜつける?
仏式の葬儀を行うためには、仏教徒としての戒名が必要です。仏教では、俗名ではなく戒名で葬儀を行うことで極楽浄土に導かれると考えています。
宗派によっては、戒名をつけなくても葬儀を行うことができます。
・戒名の位
戒名の位は社会貢献度や故人の生前の生き方によって異なります。また、先祖と同じ墓や夫婦で同じ墓に入る場合は、戒名の位を揃えます。
「院号」:社会貢献度が高い人に与えられる位。戒名の始まりとなることがあり、「〇〇院」と表します。
「道号」:悟りを開いた者に与えられる称号。院号がついていなければ、道号が戒名の始まりになります。ただし、水子・幼児・未成年者には、道号を付けません。
「戒名」:仏の世界における呼び名。戒名には、現世での名前を1文字、仏様から1文字取ってつけます。
「位号」:戒名の最後につく尊称。それぞれ年齢や性別、社会貢献度などで位号の順位は変わっていきます。成人男性は(大居士→居士→信士)で、成人女性は(清大姉→大姉→信女)です。男児は(童子・大童子、幼児であれば、嬰児・孩児)で、女児は(童女・大童女、幼児であれば、嬰女・孩女)です。
・各宗派の戒名の特徴
真言宗と天台宗の戒名には、大日如来の弟子であるという意味で、1文字目に大日如来を意味する「アの梵字」を使用します。
浄土宗の戒名には、念仏の教えを受けた証として「誉」の文字が与えられます。
浄土真宗では、仏弟子になった証で「法名」が与えられます。また、阿弥陀如来の教えに基づき、浄土真宗では位号を付けません。
日蓮宗は、戒名ではなく「法号」が与えられます。法号には「日」の文字が入ることが特徴です。道号には、男性は「法」女性は「妙」が入ります。
曹洞宗と臨済宗の戒名は、白木位牌の1文字目に上文字として「新帰元」と記されます。新帰元とは「現世の務めを終えあの世に帰る」という意味です。新帰元のほかに、「空」の文字が入ることもあります。
戒名をつける際は約30万~50万円ほど必要になりますが、位ごとの費用も変わってくるので、まずは故人や自分がどのような戒名を希望しているのか、菩提寺がある方であれば、それにいくらかかるのかを知っておくとよいかもしれません。
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