葬儀の湯灌とは?なにをするの?
2024/12/28
・湯灌とは
ご遺体を納棺する前に故人の全身を清める儀式です。かつて湯灌は遺族や親族が行うものでした。しかし、専用の浴槽が必要になることが多くなってきたり、遺族の精神的・体力的負担が大きいなどが理由で現在は葬儀社や湯灌専門の業者が湯灌を行うこととなりました。
湯灌は「古式湯灌」と「洗体湯灌」に分けられます。古式湯灌は、主にアルコール綿などで拭き清め、一般に「清拭」と呼ばれているものがこれに該当します。洗体湯灌は、湯舟やシャワーで拭き清めることで、こちらの形式の方が一般的に「湯灌」と認識されています。
・湯灌を行う意味
宗教的な意味合いとしては、「故人の身体をお湯で清めて、煩悩や現世での汚れを洗い流し、故人の安らかな成仏を願う」ための儀式だと言われています。
また、棺に納めるまでに遺体の腐敗などをできるだけ少なくする為にも行います。
・時間
湯灌にかかる時間は、だいたい1時間~1時間半程度です。お風呂に入れて綺麗な身体にするだけでなく、その後の着替えも含めるので思っているより時間がかかります。なので参加する際は時間に余裕をもっていく必要があるでしょう。
・死化粧
死化粧とは、故人の髪や身だしなみを整えることで、生前のような姿で遺族に見送られるようにする儀式です。男性はひげを剃り、女性は薄化粧をして着衣を着替えます。また、頬に含みを持たせるため、口内に「含み綿」と呼ばれる綿を入れることもあります。
・つめもの
現在、ほとんどのご遺体が納棺を行う前に「つめもの」を行います。つめものは、鼻や喉奥・耳などに綿花を詰め込み、身体から体液が漏れ出さないようにする儀式のことで、もし体液が漏れ出したら火葬ができなくなってしまうので、とても大事な儀式です。
・湯灌の流れ
1.浴槽の準備:自宅で湯灌を行う場合は、葬儀社が浴槽とシャワーを用意してくれます。
2.マッサージ:死後、時間が経っている遺体は硬直している為、揉みほぐす必要があります。
3.逆さ水の儀:通常、お湯に水を入れて温度調整をしますが、逆さ水は逆の行為を行います。
4.洗髪・洗顔:シャンプーやリンスで髪を洗い、ボディソープで身体を清め、ぬるま湯につけたタオルで優しく拭き上げます。この時のぬるま湯も逆さ水と同じ作り方にします。
この行為がすべて終了したら死化粧をし、白装束を着せて棺に納めていきます。
・費用
納棺は基本的にオプションサービスなので、基本料金+湯灌料金という感じになります。
料金相場は5~10万円程ですが、各葬儀社によって料金相場が違ってくるのでチェックしておくといいでしょう。
・あとがき
湯灌はご遺体を納棺する前に故人の身体の全身を清める行為です。湯灌で現世での汚れや煩悩を洗い流し、故人が安らかに成仏できるように、まずは自分自身が湯灌のことを理解して、マナーや手順を押さえた上で、後悔なく見送れるようになるといいですよね。
----------------------------------------------------------------------
市民火葬協会
〒061-2283
北海道札幌市南区藤野3条7丁目2-24
電話番号 : 011-206-7522
FAX番号 : 011-206-8246
札幌で家族葬のプランをご提案
----------------------------------------------------------------------