お墓で見かける梵字とは?どんな力がある?
2025/02/26
梵字とは
古代インド語を表す文字のことで、梵語(サンスクリット語)を書き表す際に用いた文字です。
梵字は、仏教と共にインドから日本に伝来したため、仏教とは強いつながりを持っています。漢字とは異なり、難解な文字なので当時の日本の僧侶たちに神聖な物とされ、「神の文字」と考えられていました。
梵字は1文字で神仏を表し、その梵字を種子(しゅじ)といいます。。植物ひとつの種から、多数の花や果実が生まれるように、1字の種子もさまざまなご利益をもたらすと考えられています。また、仏だけでなく、干支もそれぞれを表す梵字をもっています。
梵字の使われ方
梵字は、仏教とのかかわりが深いため、お寺などで見かけることが多いです。大きなお寺にいくと、下から方形・円形・三角形・半月形・宝珠形の5つの石材が重なった「五輪塔」を見かけることがあります。五輪塔は、平安中期から使われてきた供養塔ですが、その多くに、仏教の五大要素である「地、水、火、風、空」にあたる梵字が彫られています。
また、お墓やお位牌にも梵字が見られます。
梵字の種類
梵字そのものが神仏とされていますがその中でも、十二支・生れ年の干支によって決まっている守り本尊八神を表したものを「守護梵字」といいます。そんな守護梵字を下記の表で紹介します。
宗派・宗教の梵字
普段何気なく見かける墓石に刻まれた梵字は、宗派のご本尊への敬意や、仏様に「守ってほしい」という願いが込められているそうです。
さまざまな宗派がある中で在来仏教13宗のご本尊と、それぞれの梵字(種子)を下記の表で紹介します。
※浄土真宗は阿弥陀如来がご本尊ですが、お墓に梵字は使用しません。また、天台宗は阿弥陀如来を飾ることが多いですが特定のご本尊はいません。
御利益
梵字には、神仏と同じご利益があると考えられています。梵字そのものに神聖な力があり、お守りとして身につけることで、災難から救われ、様々な功徳が与えられるとされています。
【金運】
・大黒天(マ)・弁財天(ソウ)・吉祥天(シリー)・毘沙門天(ベイ)・不動明王(カーン)
【恋愛運】
・愛染明王(ウン)・千手観音菩薩(キリーク)・吉祥天(シリー)
【健康運】
・薬師如来(ベイ)・日光菩薩(ア)・月光菩薩(シャ)・不動明王(カーン)・千手観音菩薩(キリーク)
※日光菩薩・月光菩薩は単独で祀られることはなく、薬師如来と共に薬師三尊として祀られることが多いです。
あとがき
近年は、Tシャツやアクセサリーなどに梵字が使用されていることもあり、身近な存在になっています。もし、神仏から何らかのご利益を授かりたい場合は、普段から種子を身につけるのもよいかもしれません。そのような場合は今回ご紹介した、ご利益を授かりたい神仏を示す梵字を参考にしてはいかがでしょうか。
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