死亡後に起こる身体の変化とは?どんな流れ?
2024/12/25
「死後の遺体変化の流れ」
遺体が亡くなって時間が経つと身体に様々な変化が訪れます。死後の身体に起こる変化のことを「死体現象」と言い、遺体の「体格・栄養状況・生前の病態・治療内容・環境」などから個人差もあります。
・蒼白化
まず、死亡してすぐは、心臓のポンプ機能が停止するので、顔から血の気が引いていき、徐々に体温が低下していきます。
・死斑
死後30分ほど経過すると「死斑(しはん)」と呼ばれる、皮膚に血液が1か所に集中して赤紫などの斑点になり、それが透けて見えてしまうという現象が起こります。死斑は20~30分ほどで出現し、3時間ほどで一点に集中し、12時間ほどで全身に広がっていきます。
・死後硬直
また、筋肉が硬直し関節が動かなくなる「死後硬直(しごこうちょく)」というのも同時に起こります。最初に「顎」から硬直していき、それから「首・肩・腕・手指」など順番に硬直していきます。10~12時間が死後硬直のピークと言われ、そこから徐々に硬直が解けていきます。
・腐敗
そして、身体の硬直の緩みと並行して「腐敗(ふはい)」が始まります。まずは、消化器官である胃や腸などから腐敗していき、次々と色々な所が腐っていきます。その際に体内から「腐敗ガス」が生成され、身体中の脂肪に反応して青色に変色していきます。死亡してから数時間はお腹に腐敗ガスが溜まりますが、時間が経つと口や肛門から漏れ出します。
漏れ出すと生ごみを腐らせたような鼻につく匂いが充満し、近づくのも困難になります。
・腐敗を進行させないためには
腐敗を抑えるには「冷却」が必要です。腐敗の原因となる中温菌は、冷却すると活動を抑えることができます。なのでまずは、保冷剤やドライアイスなどで内臓部分・鼠径部・喉などを冷やしていきます。直接肌に当てるのは「冷たそう」「かわいそう」と思われる方も多いと思いますが、これ以上匂いが強まったり、体液が漏れ出さないようにするには、やはり早期の冷却が必要になります。
・ウジ虫等の出現
放置され、腐敗が進んだ遺体には、ハエやウジ虫が大量発生します。腐敗ガスや体液の匂いに寄せられてハエが卵を産み付けます。特に産み付けられやすいのが「眼球」で、1回の産卵で100匹も産まれ、早ければ半日でウジ虫へと孵化してしまいます。新たに産まれたハエ達がまた卵を産み付けるという悪循環で、短期間に大量のウジやハエが発生します。
・あとがき
人はいつ死ぬかわからないものですから、もしまわりの方が亡くなった場合、通常すぐにご安置されますが、ご安置が難しい状態になった時に必要な知識を理解すれば、慌てずに適切な処置を施すことができますね。
もし、腐敗した遺体を見つけた場合には、早急に警察(110番)に連絡してください。
----------------------------------------------------------------------
市民火葬協会
〒061-2283
北海道札幌市南区藤野3条7丁目2-24
電話番号 : 011-206-7522
FAX番号 : 011-206-8246
札幌で家族葬のプランをご提案
----------------------------------------------------------------------