お墓に納めた遺骨は取り出せるの?
2025/01/28
故人が亡くなった後は、お墓や納骨堂といったところに永代にわたって供養している方が多いと思います。ですが諸事情でお墓から納骨堂に、納骨堂から別の納骨堂にご遺骨を移動する必要性が出てくるかもしれません。その場合どのような流れで手続きをするのか、その他注意点紹介していくので、ご遺骨の移動を検討中の方はぜひお役立てください。
ご遺骨の移動には許可が必要
お墓や納骨堂からご遺骨を別の場所に移すことを「改葬」と言います。また、移す際には役所から発行される「改葬許可証」が必要になってきます。この書類がないと墓じまい・お墓のお引越しは行えません。
改葬許可証を使う場面
・石材店に依頼して、お墓の撤去・解体の工事を行う場合
・新しくお墓を購入した場合
・永代供養を行う場合
・現在のお墓からご遺骨を移動させる場合
改葬許可証を入手するために必要な書類
改葬許可証の入手に必要な書類は下記の3種類で、地域によって費用がかかる場合があります。
・改葬許可申請書
・受入証明書
・埋葬証明書
役所の手続きの際に身分証明書や印鑑などが必要になる場合もあるため、事前に電話などで確認した方がよいかもしれません。
~改葬許可申請書~
改葬許可申請書は、現在お墓のある市区町村から発行してもらう改葬許可証の申請用紙です。申請用紙自体は無料なのですが、発行する際手数料がかかる場合もあるので注意しましょう。
~受入証明書~
受入証明書は、引っ越し先の墓地管理者が発行する、ご遺骨の受け入れを承諾していることを証明するための書類です。
~埋葬証明書~
埋葬許可証は、お墓や納骨堂に誰の遺骨が納められているのかを証明する書類です。書類は現在納骨されている墓地管理者に、発行してもらいます。
閉眼供養と開眼供養
仏教では、墓石に故人の魂が宿ってると考えます。そのため、墓じまいの際は閉眼供養によって魂を抜き、単なる石に戻し、新しいお墓を建てる時は開眼供養によって魂を入れます。
依頼先
原則として自身の菩提寺に依頼します。自分の菩提寺がわからない場合は、墓地の管理者やお墓を建ててもらった石材店に相談してみましょう。
内容
閉眼供養も開眼供養も行うことは基本的に「読経」のみです。お供え物をし、手を合わせてお祈りをする、行うタイミングは違いますがやることは変わりません。
お布施
読経してくれる僧侶にはお布施をお渡しします。金額は30000円~50000円が相場と言われています。葬儀の香典とは異なるので、「白黒の水引などがついた香典袋は使用しません。」包む際は、白の無地の封筒に包むことが好ましいです。
あとがき
近年、墓じまいをする方がとても増えており、2022年では15万件を超える方々が墓じまいを行っています。
しかし誰もが経験したことがないであろう「改葬」。細かい手続きは分からなくて当然です。この記事で、ある程度の流れや注意事項・必要な書類など知っておくと、いざという時役に立つのではないでしょうか?また、お墓から出したご遺骨を自宅に保管して、いつまでも家族を身近に感じられる、手元供養なども今、注目を集めています。供養の方法は様々なので家族での話し合いは不可欠となりますね。
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市民火葬協会
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